当小説はリアルロールの記録ではなく、人狼の設定を元に組んだオリジナルストーリーとなります。
紅霞町(こうかまち)
山から発せられる霊力の影響で、夜になると赤い霞に包まれ、不気味な雰囲気となる。治安を保つため、町には他の地域よりも多く街灯が設置されており、夜間には赤黒い光が町全体を照らしている。
白山・白山祠(はくさんのほこら)
町の北に位置する白山には、真っ白な祠があり、結界を張って霊力を調整し、妖(あやかし)を町の中に閉じ込める役割を担っている。しかし、豪雨による土砂災害で祠が壊れ、町全体のバランスが崩れた。
この祠の修理と再設営には約1か月を要する。
霊力・霊力者
陰陽師や妖が共通して持つ特別な力や人物の呼称。
陰陽師はこの霊力を使って妖を討伐し、一方で妖は霊力を用いて自らを強化・修復し、存在を保っている。また、この力は占司の能力回復にも影響を与える。
使い魔
夜間に出現する小型の悪霊。この使い魔の数を減らすには、背後にいる「妖」を討伐する必要がある。
瘴気
負のエネルギーを含む現象や物質を指す。怨霊や妖の使い魔、さらに贄師といった存在とも関係が深い。瘴気は自然災害として発生することもあり、その源がある限り広がり続けるが、大元を倒すことでその一帯から消え去り、しばし平穏になるとされる。
陰陽師集会
町役場の会議室で不定期に開催される集会。白山祠の破損が起きてからは頻繁に行われている。参加は義務ではなく、安全を考えて不参加を選ぶ人もいる。
【パーカー・刀】
陰陽師の活動で支給される装備。
刀は刀身に霊力を宿した特別な刃物であり、妖の討伐が可能。対人にも刃が通る。
活動で着用する制服は、紅霞町の夜戦と血液汚れに支障が出にくい赤と黒を基調としたデザインとなっている。
外見に個性を出すと目立つため、装飾などの改造は禁止されているが、内側には名前や個人のアレンジを記載できる仕組みになっている。
ネタバレあり版は登場人物欄の下。
連載中~完結後に役職と立ち回りの内容を専用ページにて掲載予定。
白神 五百(しらがみ いお)
「な、なんだよ知らないって!突然襲われたんだ!」
今作の主人公。
家庭の都合で祖父の家で生活し、学校に通っている普通の男子高校生。
とある出来事がきっかけで、夜間に命を狙われることになる。
島野 可知華(しまの かちか)
「そのうち殺されるだろうな」
五百とは長い付き合いで、彼から「陰陽師」という言葉を聞いたことで仲間意識が更に強まり、先輩風を吹かせるようになる。
やや古風な口調で話す。
高田 簾(たかだ れん)
「それが友として言える最後の助言だ」
五百とは幼馴染。弱視であるも様々な工夫を凝らしながら通常のクラスで授業を受けている。人の顔色がよく視えない影響で淡々とあるがままに話すことがある。
織部 暦(おりべ こよみ)
「なるほど、人員は何人いても助かるわ!」
美術部長。紅葉と行動を共にしている小柄な女子生徒。最近は知り合いの死を立て続けに経験したことで胸を痛めている。
東城 夏々(とうじょう なな)
「また…厄介な事が起きそうな気がしますね」
暦と同じクラス。基本的に紅葉と暦の護衛として行動し、五百とも学内で会話を交わすほどの仲。
岩口 光北(いわぐち こうほく)
「なぜこうも違う」
若年層を中心とした陰陽師の集会をまとめる若長。
顔が広く、情報収集を得意とする。学校内では生徒会長も務める。
新入りの五百に対して警戒心を抱き、友人である牧瀬に監督役を任せる。
牧瀬 修也(まきせ しゅうや)
「下手な動きはするなよ、うっかりでお前を殺したくはない」
岩口とは長い付き合いがあり、同じクラスの生徒。
威圧的な雰囲気を漂わせることが多く、新人へのけん制役として一目置かれている。
その実力の高さから、ベテランたちからも信頼を得ている人物。
椎崎 椎那(しいざき しいな)
「あーあ、背が高いっていいよなぁ」
暦と仲が良く、陰陽師のコミュニティでは最年少で可愛がられている。
低身長コンプレックスを持ち、来栖に喫茶店で毎回牛乳を提供される。背の低さが特徴で特定されやすいため、情報収集をメインに活動している。
茜谷 志信(あかねや しのぶ)
「この町は嘘で塗れてる」
読書が好きな大学生。ある夜、襲われていた五百を助けたことをきっかけに、陰陽師としての立ち回り方を教えるようになる。
奥戸 八(おくど わかつ)
「さぁね、こっから先は私から見た君の好感度で決めるよ」
町の小さな漢方屋を切り盛りする代理店主。日中は大学生として学びながら、夜間に店を開けることでアリバイを確保している。
来栖とは店を始めた時期が同じだった縁で交流を持つ。
水谷 睡蓮(みずたに すいれん)
町の剣道道場で指導の補助を務める、優れた剣術の実力者。
しかし、その才能を持ちながらも、陰陽師たちの目の前で公開処刑されるという悲劇に見舞われる。
星鳥 紅葉(ほしから くれは)
「君の命も秒読みだな」
高卒で警官となり、地域課に所属。
暦や夏々と行動を共にしながら、地域パトロールを中心に活動している。
土砂崩れの現場では、祠が破損したことを受け、陰陽師として優先的に調査を行っていた。
丹波 愁夜(たんば しゅうや)
「すまんな、殺さなきゃならない理由があるんや」
水谷の処刑を担当した人物。
鋭い勘を持ち、物事を見抜く力に長けている。素直かつ一貫した思考を持ち、一度決めたことは単独行動になろうとも最後まで貫き通す。顔立ちが良い。
白谷 守一(はくや しゅういち)
「安心しな、俺達も陰陽師としての歴は長いんだ」
会社員。五百と最初に接触を図った人物であり、紅葉と同い年。
状況判断に優れ、陰陽師たちとの連携に貢献している。
寺崎 明(てらさき あきら)
「お前は既に刃が首に当たっている立場だと思え。分かったな」
大柄な男性。親友の水谷が公開処刑で命を落としたことで、陰陽師たちへの不信感を抱くようになり、単独で使い魔の討伐を中心に活動している。
その強烈な威圧感と冷徹な行動から、周囲には警戒心を抱かせる存在。
来栖 六花(くるす ろっか)
「あぁ、話は聞いてるよ」
喫茶店「ジェンティアナ」の店主。
陰陽師としての引退を自称していたが、今回の事件で再び行動を開始する。
本編掲載後のイラスト、ネタバレ系